十文字だいだい薬局

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健康ちょこっと情報

「季節の変わり目の不調~春になると調子が崩れるのは何故?」

春になると「何故か調子が悪くなる。」と訴える方が増えてきます。「季節の変わり目の不調」は何故起こるのでしょうか?

気温差による自律神経の乱れ

3月4月は最も気温差が大きくなります。結果、体の機能を保つ自律神経が乱れ、色々な不調が生じやすくなります。低気圧による酸素不足や、環境の変化によるストレスも自律神経に悪影響を与えます。

春は「肝」が弱る

この時期、冬に溜め込んだものを「解毒」しようと、肝臓はオーバーワーク気味になります。東洋医学における五臓の一つ「肝」には氣(エネルギー)を循環させる働きがあり、肝が弱ると氣が滞り、様々な不調が現れやすくなります。

呼吸を意識する

自律神経を正常に戻すには、深い呼吸を意識的にする事が大変有効です。「大きくゆっくり鼻で息を吸い、ゆっくり口から吐き出す」これを繰り返すだけでもリセットできますよ。

「サルコペニアについて」~筋肉の減少による身体機能の低下~

最近良く新聞やテレビなどで報じられる「サルコペニア」をご存じですか? 加齢などが原因で筋肉量が減少する事や、それによる運動機能が低下する事を意味します。

筋肉は使わなければ減少する

ヒトの筋肉は男女共30代以降毎年1~2%減少し、80代では30%前後減少してしまいます。

筋肉が減少すると・・

筋肉は体重の3~4割を占める「最も重い臓器」で、その働きは「体を動かす事」だけではありません。筋力不足で転倒、骨折等のリスクが高まる他、活動量が減ると脳も弱り認知症になりやすくなります。
又、糖尿病やメタボ等全身への悪影響が表れやすくなります。

過度な糖質制限も原因になる

脳のエネルギー源は糖質です。血液中と筋肉に蓄えていた糖質がエネルギーとして消費されてしまうと、筋肉を分解しアミノ酸にする事でエネルギーを補充します。結果筋肉量は減少してしまいます。

「骨を丈夫にし、生涯現役!」

骨の弱い現代人

現在日本人の約1割、1300万人が骨粗鬆症と言われています。しかしそのうち治療をしている人は3割。「年だから仕方がない」とあまり重要に捉えていない方が多いのかもしれません。私たちのお店でも、血圧の数値に関しては敏感なのに、骨密度は正確に測ったことがないという方は少ないと感じています。それでも「骨が弱くなると血圧も上がり血管がもろくなりやすいんですよ。」と話をすると初めて関心を持って聞いてくださったりします。

骨が弱ると血管も弱る

日常的にカルシウムの摂取が少ないと血中のカルシウム濃度が下がり、それを補うために骨からカルシウムが溶け出します。その時必要以上に溶け出たものが血管に付着し、老化させ全身の血流を悪くし慢性疾患の原因になります。骨の弱りは骨折だけでなくあらゆる病気に繋がります。

骨は毎日生まれ変わる

骨を強くする為にカルシウムを摂る事は重要ですが、それだけでは不十分です。
ポイントは骨の中にある「骨芽細胞」と「破骨細胞」。古くなった部分は「破骨細胞」によって壊され「骨芽細胞」によって再生され、日々生まれ変わっており、若い人で2年、年配の方でも5年で全身の骨が入れ替わると言われています。
しかしながら、破壊と再生のバランスが崩れてしまうと骨はどんどん弱くなってしまいます。

「骨の守り神」女性ホルモン

バランスを崩す要因に「女性ホルモン」があります。女性ホルモンは「破骨細胞」の働きを抑え「骨芽細胞」働きを助ける「骨の守り神」とも言える存在です。無理なダイエット等で生理不順になったり、閉経等で分泌が欠乏すると「破骨細胞」は自由になり、あっという間に全身の骨をスカスカにしてしまいます。ちなみに男性にも女性ホルモンは備わっていて60歳を過ぎるとその数字は女性の2倍と言われています。

骨を鍛える

骨は筋肉同様「鍛えれば強くなる。」と言われています。人間の体は合理的にできていて、少しでも使うところは丈夫になり、あまり使わないところは衰えていきます。骨に適度な衝撃や重力が加わると「骨芽細胞」が活発に働き始め、丈夫な骨を作ろうとします。代表的な運動はウォーキングで、継続すれば骨量を増やす事ができ、骨粗鬆症予防にとても有効と言われています。なかなか歩くことができない、という方でも、家の中でかかとの上げ下ろしをするだけでも、効果を得ることができます。

「腸」とアレルギーの深~い関係

「腸は第二の脳である」という言葉を聞かれた事がありますか?脳の指令で動く他の臓器と異なり、腸は「自らの判断」で体を守る為に働くとても賢い臓器なのです。

下痢について

例えば食べ物の中に、強力な細菌やウイルスが含まれていたとします。脳にはそれが「有害である」と判断する機能はありません。しかし腸は有害であると「自ら」判断し、大量の液体を分泌して下痢と言う形で体外に排出します。それは命にかかわる事なので、いちいち脳の指示を待っている時間がないからなのです。

風邪を治すのは「腸」?

免疫細胞の実に7割は、腸内細菌によって作られます。つまり腸内細菌が良い状態であれば風邪に罹りにくく、悪い状態であれば罹りやすくなります。又、乳酸菌等の善玉菌が少ないと、腐敗や異常発酵による腸管の炎症が起こり、そこからアレルギーの原因物質が吸収され、アトピー性皮膚炎等を引き起こします。更に免疫細胞も正常に機能しなくなり、花粉症等のアレルギー反応が起こりやすくなります。

腸と「性格」

腸で作られるのは免疫細胞だけではありません。人間が幸せを感じるホルモン「セロトニン」ややる気を出させる「ドーパミン」も腸内細菌によってつくられるのです。イライラしたり、うつ状態になる事と腸は深い関係があります。つまり、人間の心身ともに健康な生活の鍵は「腸」が握っていると言う事になるのです。

腸内細菌を増やし、健康な毎日を

ミネラルや食物繊維をほとんど摂らず、加工食品ばかり口にしていては、間違いなく腸内環境が乱れ、アレルギー症状が出やすくなります。大豆や海藻をはじめとした伝統的な日本食は腸内細菌を増やします。特に旬の食材は善玉菌を活性化させると言われています。

よく聞く「酵素」って何?

最近「酵素」という言葉を良く耳にするようになりました。
酵素は体の中で作られるタンパク質で、その種類は3000種類以上といわれており、生命活動に深くかかわっています。酵素なしでは食べた物を消化もできなければ、呼吸したり、歩いたり、笑ったりといった全ての活動も、若さや美しさを保つ事もできません。

「消化酵素」と「代謝酵素」

白いご飯を口の中に含んでいると甘い味に変わってきます。これは唾液に含まれる「アミラーゼ」という酵素が、炭水化物を糖に分解(消化)しているためです。このような消化を担当する酵素を「消化酵素」一方、体を作り、病気を治し、すべての生命活動に必要な酵素を「代謝酵素」といいます。

「消化酵素の浪費」が病気をつくる

体内で作られる酵素の量は「一定」です。ですから必要以上に消化酵素が作られすぎると、代謝酵素の生成が不十分になり不健康な体になってしまいます。カロリーオーバーの食事、栄養バランスの悪い食事、夜遅くの食事等を続けていると消化酵素の浪費に繋がります。

酵素を補う食事、浪費する食事

酵素は食事から補う事もできます。野菜や果物、発酵食品には酵素(食物酵素)が多く含まれていますので、積極的に摂りましょう。逆にスナック菓子や加工食品等を摂り過ぎると消化酵素が浪費され代謝酵素不足に陥りますので気をつけましょう。

酵素を活性化させる生活習慣

質の良い睡眠は「酵素を大量に生産させる」と言われています。さらに睡眠中に、酵素を活用し「代謝」つまり全身の臓器の点検修理、補修作業が行われています。また酵素は35度台の低体温下では活性化できません。しっかりと入浴するなどして、体が冷えない生活を心がけましょう。

「油で若返る!?」

人間は油(脂質)でできている!?

「油(油脂)」はヒトのホルモンや細胞膜の原料になっています。つまり人間の体は脂質でできているといっても過言ではありません。ですから「悪い油脂をとり続けると、体が毒まみれになり、良い油脂を採っていくと若く健康でいられるのです。

油脂の種類

油脂は幾つかに分類され、現代人はサラダ油に代表されるオメガ6系の油脂(別名リノール酸)に偏りすぎていて、魚油、えごま油、しそ油、大豆等に含まれるオメガ3系の油脂(別名αリノレン酸)が不足しているといわれています。青魚を食べる事や上記油脂で自家製ドレッシングを作る等、一工夫する事でバランスのよい摂取ができます。

植物性油脂が健康的って本当?

「植物性の油脂が健康的で、動物性の油脂が体に悪い」というイメージが蔓延していますが、それは短絡的です。食肉やバターに代表される動物性油脂は「不飽和脂肪酸」という酸化しにくい物であり、それ自体が健康を害する事はありません。逆に植物性の油脂は酸化しやすく、新鮮な物でないと毒にもなりかねないのです。

体に良くない油脂

マーガリン等に含まれる「トランス脂肪酸」は、自然界に存在しない有害な油脂として、欧米では使用量を制限しています。日本では規制対象になっていませんが、少なくとも体に有害である事が判っている以上、多少値段が高くとも、バターを使用する事をお勧めします。又、どんな油脂であれ一度使用した物は酸化します。出来合いの揚物を「毎日食べる」事は極力避け、家庭で揚げて食べるようにしましょう。

油で若返る

昨今特に「コレステロール値を下げる」と表示された油脂が店頭に並んでいます。が、以前もこの紙面で紹介した通り、コレステロールは必ずしも悪い物ではなく、体にとって重要であり、高齢の方にあっては、ある程度高い方が健康維持には望ましいという研究論文も発表されています。油脂を選ぶポイントは「体をさびさせない」という事に重きを置き色んな油脂を「バランスよく食べる」事が大切です。

「目を元気に」~目からうろこの目の話

目は健康のバロメーター

人間は情報の80%以上を視覚から得ております。その大切な「目」の病気が近年増え続けています。原因として「加齢」や「パソコンやスマホ等の使い過ぎ」等があげられますが、目は「脳」や「内臓」と密接な関係があると言われており、まったく別の器官の不調が目に表れる事も良くあります。

目と脳の深い関係

眼の構造はとても複雑で脳とよく似ています。それは、脳が発達する過程で、目が外に伸びてきたからではないかと考えられています。実際にものを「見る」という時に、目で感知するのは単なる「光」でしかなく、その光の様々な情報を脳で画像処理して初めて「見た」事になります。つまり視覚とは目と脳の緻密な共同作業なのです。

内臓の弱りが目に現れる

東洋医学では「肝は目に開竅(かいきょう)する」という言葉があり、特に肝臓が一番深い関係にあるとされています。(裏面医食同源でも紹介しています。)肝臓はアルコールだけでなくストレスによってダメージを受けやすく、慢性化すると黄疸(おうだん)等の症状として目に現れます。

東洋医学的に眼病をみると・・

ドライアイをはじめとする眼病は、乾燥等の環境的な要因にも因りますが、体内に起こった「内熱」と言われる熱による体液の消耗が原因と言われます。例えば 脳内の温度を守るために脳内の排出できない余計な熱が目の充血や涙目で、熱を体外に放出しようとします。

質の良い血液が大切

目も脳も内臓も毛細血管を流れる血液によって養われております。ですから、健康であるためには、血液が十分な酸素と栄養に富んだ質の良い状態である事が重要です。そのためには、バランスの良い食事や、ウォーキングなど軽い運動を心がける事が大切です。「血液がサラサラになるから」と水を沢山摂っている方を時々見かけますが、摂りすぎは鼻の不調、ひいては血中の酸素不足につながります。水は口に含みながらゆっくり飲むようにしましょう。

「塩で健康を作る」

日本人の栄養事情

飽食の時代と言われている現代。確かに脂質や糖質の摂取量は過剰で、多くの病気の引き金になっています。しかし一方で圧倒的に不足しているものが「ミネラル」であり、人間の健康を考える上で大きな問題となっています。

ミネラルとは

糖質、脂質、タンパク質、ビタミンと並び「5大栄養素」とされているミネラルは、人体において4%しか存在しませんが、残りの96を動かしているとても重要なものです。ミネラルにはカルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛等100種類以上の種類があり、そのどれもが体内で作り出すことができないのです。

海水とミネラルについて

地球上に初めて命が誕生したのは、30億年前の海の中であるといわれています。やがて生き物が海から陸に上がった時に「海水」を体液」という形で体に蓄えて上がったといわれます。現に人間の血液などの「体液」と「海水」は酷似しており、その組成のほとんどが「ミネラル」などです。

「食塩」と「塩」

元来、日本でも塩は海水を原料に塩田で作られていました。日本が近代化を進める中で、効率的に塩を生産する事を目的に、昭和46年塩田が廃止され、それに代わる工業製品としての「食塩」を作る事が国策となりました。こうしてできた「食塩」は、ほとんどの海水中のミネラルが排除された、本来の「塩」とは異なるものなのです。

塩で健康を作る

不足しているミネラル分を補うためには、バランスの良い食事が一番重要です。しかし元々のミネラル補給源塩であったはずの塩が、偏りのあるものであるとすれば、見直す事も大切であると思います。

「冷え性について。」

成人女性の2人に1人は、冷え性で悩んでいると言われながら、西洋医学にはその定義がありません。病名がないので通院しても思うように改善できないのが「冷え性」。ならば少しだけ生活を見直し、自分で体質を変えていきませんか。

胃腸が弱い「冷え性」

東洋医学では胃腸は体のエネルギーや血を生み出す大事な臓器と考えられています。実際、貧血に関係する鉄は、胃の働きがしっかりしていないと吸収されません。緑茶やコーヒー等、水分摂取が多すぎると思われる方は要注意。胃腸を温める食材を摂るようにしましょう。

血液不足の「冷え性」

「健康のため」に毎日サラダやヨーグルトを食べているのに調子が悪いという方、一見ヘルシーに思える献立も、東洋医学的には冷えと血の不足を招いている事が良くあります。血は鉄分やタンパク質でできています。冷えに悩む方は特に「旬」の野菜(旬かどうかで栄養は大きく違ってきます。)とお肉をしっかりと食べましょう。

流れが悪い「冷え性」

一見、丈夫に見えていながら、実は体温が低い冷え性の方がいらっしゃいます。ストレスや食事の不摂生などが原因で血行が悪くなり、頭痛や関節痛、手足のしびれなどを伴う事もあります。「吐く」事を意識した腹式呼吸を取り入れるだけで、自律神経のバランスが良くなり、血行が良くなります。又カルシウムや大豆等のビタミンEをしっかり摂って、血管をしなやかに保つ事もとても重要です。

「冷え性」が改善すると・・

女性に多い生理痛や生理不順、便秘や肩こり、不眠など多くの症状の改善が期待できるだけでなく、気持ちの安定にもつながっていく事で「心身共に」健康な状態を手に入れる事ができるのです。

「コレステロールは悪者か?」

「コレステロールは体に悪い・・。」そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。しかしながら、コレステロールは私たちが生きていくうえで、大変重要な働きをしてくれているのです。

コレステロールの役割

コレステロールは体内で「ホルモン」や「胆汁酸」等を作る上での原料となっています。ホルモンの不足は 様々な体調不良や病気の要因になります。脂肪の消化・吸収に関与する 胆汁酸は肝臓で合成され、繰返し働くので、原料のコレステロールも多量に摂取する必要はなく、摂取しすぎると使い切れずに余ってしまいます。

過剰なLDLコレステロールが血管詰まりの要因に

コレステロールにはLDL(悪玉)、HDL(善玉)という種類があり、血液に溶け体の隅々まで運ばれます。過剰なLDLコレステロールは、血液を流れの悪いドロドロの状態にするだけでなく、血管の傷に潜入しコブを作る事で血管を詰まらせる要因になります。

本質的な問題は・・

LDLコレステロールが血管詰まりの原因になると書きましたが、そもそもそれは、血管の傷を塞ぎ、体を守ろうとする「自然治癒力」の一つです。ですからLDLコレステロールだけを悪者呼ばわりするのではなく、食事や運動で血管そのものを、丈夫でしなやかにする事が重要なのです。

「免疫力について」

多くの方が悩まされ、今や日本人の「国民病」とも言われる花粉症。実は、この花粉症(アレルギー)は「免疫疾患」と呼ばれるものです。他にも、ヘルペス、ぜんそく、リウマチ、ガン等もアレルギー同様免疫疾患と呼ばれております。良く耳にする、この「免疫」とは一体どのような物なのでしょうか?

「疫(病気)からの免れる」機能="免疫"

人間の体内には、生まれた時から体を守る為の機能が備わっていて病気を防いだり、治したりしてくれています。それが「免疫力」と呼ばれるもので、白血球がその重要な役割を担っています。常に全身をパトロールし、様々な病気を引き起こす、ウイルス、細菌等と戦い、身体を守ってくれています。その免疫が何らかの理由で、低下したり、過剰な働きをする事で、色々な疾患がおこります。

免疫をコントロールする「自律神経」

自律神経は、人間の意思とは関係なく、体を動かしている神経です。自律神経には交感神経(がんばる神経)と副交感神経(休息の神経)があり、常にバランスをとっています。ストレスや気候の変化などでそれが崩れた時に、免疫力が落ち、色々な体調不良が起こります。特に今の季節は気候の変化により、崩れやすいので、鼻炎や皮膚病などの不調が起こりやすいのです。

免疫が正しく働くためには

多少のストレスや、気候変動に負けないようにするためには、内臓機能や血流などの「基礎体力」がポイントとなります。つまり、普段の食事や運動、呼吸等の正しい生活習慣を身に付ける事が重要なのです。

「鼻炎と色々な病気の関係について」

鼻は「質の良い呼吸」をする上で大変重要な器官です。空気を一定の温度や湿度にして体内に取り込んだり、雑菌やウイルスを除去したりします。鼻炎になると、上記機能ができないだけでなく、酸素不足によって(口呼吸は鼻に比べ酸素摂取量が少ない。)色々な病気に繋がります。その事はあまり知られていませんが、健康を考える上でとても大切な事なのです。

高血圧と鼻炎

人間の体は重要度の高い器官を優先して守ろうとします。鼻炎により脳神経細胞の酸素が不足すると、血液量を増やしてそれを補おうとし、結果として血圧が上昇します。

腰痛、肩こりと鼻炎

筋肉などの細胞で酸素が不足すると「痛み」というシグナルを出し、血流量を増やしてその状態を補おうとします。結果として炎症が起きたり、刺すような痛みを生じる事があります。鼻炎が元で慢性的な肩こりや腰痛として現れる事もあります。

頭痛、目の奥の痛みと鼻炎

頭蓋骨の裏側には、多くの「くぼみ」があります。鼻炎が慢性化すると、くぼみに膿が蓄積し、それが神経を刺激し頭痛やめまい、目の奥の痛み等「原因不明」といわれる症状につながります。膿を取り去る事で緩和されるケースはとても多いです。

鼻だけ診ても、鼻炎は治らない

あらゆる病気に繋がる鼻炎を根本的に改善するためには、内臓の働きを良くする事が必要です。特に胃腸や腎機能など、体の水分代謝に関係する臓器をしっかりと養生する事であり、そのための食事や水分の摂りかたなどが重要になるのです。

「敏感肌」と「乾燥肌」について。

梅雨から夏にかけて、虫さされや湿疹、水虫等皮膚のトラブルが多くなってきます。皮膚は様々な外からの力に負けないように、体を守ってくれる重要な器官ですが、年々「敏感肌」や「乾燥肌」と呼ばれる体質の方が増加しています。なぜでしょうか?

カルシウムと皮膚の関係

皮膚表面では、新しい細胞と古い細胞が入れ替わる新陳代謝が行われ、肌のハリや弾力を支えています。その新陳代謝を支えているのが「カルシウム」です。皮膚の角層細胞は、カルシウムによって丈夫な「細胞膜」が作られ、適度な水分、油分を含む「キメ細かい肌」が保たれます。カルシウムが不足している方の皮膚は、薄く敏感で少しの刺激に反応してしまうのです。慢性的なカルシウム不足は「弱い皮膚」を作っている一因になっていると考えられます。

水分の過剰摂取と乾燥肌

「体に良いと思い、毎日水を沢山飲んでいる。」残念ながら、そんな方の多くは肌が乾燥しています。元来、高温多湿の日本においては、多量に水を摂取しなくても良いのですが、「体に良いと思い込んで」または「のどが渇いて」がぶがぶと水を飲むのが現代人の習慣になっています。(炭酸飲料は胃腸を麻痺させるのでいくらでも飲めます。) 余分な水は、「細胞の外」に停滞し、本来水を必要とする「細胞の中」への吸収を邪魔し、のどの渇きや肌の乾燥を招くのです。また、冷たいもので胃を冷やすと体中の血行が悪くなり、お肌に栄養が行き渡らなくもなります。お肌は内臓の鏡。きちんと内側からケアし健康な肌を作りましょう。

「良い睡眠をとりましょう。」

睡眠は健康に生活するうえで、食事と同じぐらい重要なものです。睡眠中に、脳を整理し、損傷を受けた細胞を修復させ、必要なホルモンを分泌したりします。「寝る子は育つ」といいますが、「成長ホルモン」と呼ばれるものも「睡眠中」に分泌されます。

不眠症が増えるのは「秋」

秋は気圧や気温の変動が大きくなります。それに連動して人間の自律神経も不安定になります。基礎体力のある方はその割ではありませんが、そうでない方は、体調を崩し、不眠症に陥るケースが増えます。

低体温症と不眠

人間は、日中働いた内臓を休ませるために、体温を下げて眠りにつきます。その際、手や足の体温を上げてそこから熱を放出し、」内側をクールダウンさせます。ところが冷え性の方は、手足が冷たいために、熱を放出できず、なかなか寝付く事ができません。

頻尿と不眠

特に高齢者の方で、夜に何度もトイレにおきてしまい、そのまま眠る事ができなくなってしまう、という声をよく耳にします。東洋医学ではこのような症状を「腎虚(じんきょ)」と呼び、腎臓、膀胱など泌尿器の機能が弱くなってしまう事を指します。

ゆっくりお風呂に入りましょう

少しぬる目のお風呂で半身浴をしてみましょう。(苦手な方はタオルをぬらして肩にかけると良いです。)その際、浴槽内で手の指をはじく運動、足の指をゆする運動、肛門締め運動を深呼吸しながら行ってください。

胃腸に負担をかけない夕食を

夕食はなるべく消化の良いものを食べるよう、できれば少なくとも寝る3時間前に済ませるようにしましょう。 乳製品、果物は胃腸を冷やしますので、寝る前は避けたほうが良いです。

「体の痛みの真の原因」

体を守る為に働くとても賢い臓器なのです

体を温める事と痛みの関係

体の一部が何らかの理由で損傷を受けた時に、体内ではその「患部」を修復しようと「プロスタグランジン」というホルモンを分泌させる事で患部に血液を集めようとします。血液が集まる事で患部は修復されていきますが、同時に「炎症=痛み」という現象が現れるのです。つまり、体を温め、血流を良くする事で、痛みを伴うホルモンの力を借りずに患部をスムーズに修復できるのです。

姿勢と痛みの関係

人間は、文明の発達と共に、足腰が弱くなり正しい姿勢を保つ事ができなくなっているといわれています。片方の足で体重を支えるために骨盤が傾き、その上に乗っている「背骨」が体のバランスを保つために複雑に曲がってしまうのです。結果、背骨から出ている神経が圧迫され痛みという症状が現れてしまいます。「歩く事」など足腰の運動は痛みを予防する重要な要素なのです。

ストレスと痛みの関係

人間の脳は精神的ストレスが加わると、痛みを和らげる働きがある物質の分泌を抑制してしまいます。また交感神経が活発になる事で筋肉が硬直したり、血液の流れが悪くなり痛みを感じるようになります。さらに痛み自体がストレスとなり、悪循環になってしまいます。ストレスの原因となりやすい「人間関係」を良くする事や、趣味などで気分転換を図る事は、痛みの改善にとても役に立つ事が近年の研究で知られています。

「検査結果の数値が意味する事」

病院などで行われる「検査」。その結果に関して実際どういう意味をもち、何に気をつければよいのか?判らない事が多いのではないでしょうか。今回は主な検査項目の結果が持つ意味と、それをどう健康作りに役立てたらよいのかをまとめてみました。

脂質代謝の検査

LDLコレステロール(LDL-cho)
「悪玉コレステロール」とも呼ばれている存在で、酸化すると血管壁に沈着します。しかし別の見方をすると血管の内壁が損傷した箇所がそれ以上傷つかないように「土嚢」のような役割を果たしてくれているのです。つまり傷つきにくく、しなやかな血管を作る事が大切とも言えます。(ビタミンE等を摂りましょう)

糖代謝の検査

血糖値(グルコース)
血液中のブドウ糖の量をあらわします。血糖値が高い状態が続くと細かい血管の通りが悪くなったり、血管そのものが老化してしまいます。網膜症や腎臓病などの合併症にならない為にも、血糖値には気をつけましょう。

ヘモグロビンA1c

血糖値の測定時だけでなく、過去1~2ヶ月間の血糖値の状態を知る数値です。日頃から食物繊維をしっかり摂ることで、食後の急激な血糖値上昇をおさえられます。又血糖値は食事だけでなく「ストレス状態」が続く事で上がってしまいますので気分転換も大切です。

腎機能の検査

尿タンパク
尿中に排出されるタンパク質の量をあらわします。通常は腎臓の中の「糸球体」と言うところで尿を濾(こ)していますが、糸球体のふるいの目が粗くなるとそこからタンパク質が漏れ出します。糸球体は毛細血管の集まりなので、やはり毛細血管の老化が根本原因となります。

尿酸値

尿酸は細胞の中に存在する「プリン体」の老廃物で、その血中濃度が高くなりすぎると、腎臓で処理しきれなくなり関節などを刺激してしまいます。(通風)プリン体を多く含む食材(レバー、白子等)を制限することも有効ですが、腎臓に良い食材を摂り、機能を良くして尿酸の排出量を増やしてあげる事が大切です。

「認知症を予防しましょう。」

日本の認知症患者数は、予備軍を含め推定800万人とされています。この値は年々増加し続け、今後60歳以上の人が認知症になる可能性は55%にもなると言うという事が厚労省の調査で予想されています。

認知症の種類

認知症にはいくつかの種類に分類されますが、最も患者数が多いのは「アルツハイマー型認知症」と言われており、記憶の中枢である「海馬」が萎縮したり、脳神経細胞が減少する事で発症します。

アルツハイマー型認知症の発症因子

最新の研究で、脳内の「老廃物」が脳神経細胞や海馬を萎縮させる要因であることが判って来ました。健康な人の場合は、血液によってその老廃物が脳から排出されますが、アルツハイマー型認知症の型の脳では、それがうまく排出されず、脳内に蓄積され、記憶、判断などの機能が低下してしまいます。

細胞の寿命

人間の細胞は死んでも、その数だけ生まれ変わります。(新陳代謝)ところが、脳の神経細胞に関しては、生まれ変わる事はなく、死んでしまうとそれで終わり。つまり数は減る一方になってしまいます。

脳神経細胞

神経細胞は「ヒトデ」のような形をした「核」と呼ばれる部分と尻尾のような「軸策」と呼ばれる部分で構成されています。核には「ニューロン」と呼ばれる手のような部分が何本もついていて、それ同士が情報の伝達をしています。アルツハイマー型認知症になると、ニューロンが萎縮して、うまく情報伝達が出来なくなってしまいます。

脳神経細胞を守りましょう

脳神経細胞は生まれ変わる事はありませんが、活性化させ脳の機能をあげる事はできます。一番のポイントは血流。食事、運動、睡眠などの日常生活を見直す事で充分に予防する事ができるのです。